令和7年2月発行「令和5年度人材確保コンサルティング好事例集」より抜粋
応募数の少なさと、採用ができても定着に繋がらないことに危機感を持っていた。
コンサルティングを受ける前はどのような状況でしたか?
鈴木様電気工事士という仕事は3Kと言われていた時代もあって、採用が大変難しい職種なんです。過去に有料求人媒体で1ヶ月、2ヶ月と続けて募集をかけたことがあるのですが、ほとんど応募はありませんでした。以来、有料求人媒体を利用するのはやめてハローワークのみで募集を続けましたが、相変わらず応募はありませんでした。そうした状況の中、東京しごと財団から案内チラシが届いたことをきっかけに、このコンサルティングを受けることにしました。
松山様当社の電気工事士の構成は60歳の次が38歳で、長い間採用に苦戦していたため40代と50代がいないんです。組織としてあまり好ましい状態ではないですよね。今後しっかり採用活動をしていかないとまた同じことが繰り返される、そんな危機感を持っていました。
どのような流れで求人票を作成していきましたか?
松山様コンサルタントのアドバイスを受けながら、事業内容や仕事のやりがいなどを書き出し求人票に反映していきました。私自身、電気工事士を35年やってきて仕事が楽しいと感じることは多々あるのですが、それを言葉にするのはなかなか難しいものがありました。ですが、コンサルタントが丁寧に教えてくれたので、何とか形にすることができました。特に福利厚生はしっかり打ち出した方が良いと言われたのをよく覚えています。
鈴木様もともと当社は福利厚生や待遇が充実しているんです。会社の費用負担で社員旅行があったり、月に1度安全会議というものを開催しているのですが、その際は社員全員に鰻重の出前をとったりしています。ただ、それらの取り組みはこれまで採用活動でほとんどアピールできていなかった、というよりもアピール材料になることも分かっていなかったんです。それが分かっただけでも非常に良かったと思 いますね。
コンサルティングの感想を教えてください
松山様ハローワークの求人票を作成した後は、その内容をこれまで活用したことのなかった2つの無料求人媒体にも掲載しました。その後、東京しごと財団が主催する合同就職面接会に参加することになり、求人票作成で整理した自社のアピールポイントを求職者に伝えることを意識しました。その結果、経験者1名を採用することができたんです。ハローワーク以外の無料求人媒体での採用活動や合同就職面接会への参加など、新たな採用手法にチャレンジしたことは、知らなかったことを知る良い機会になりましたね。その他にも、会社の外に求人の看板を出したり、チラシサイズのものを行きつけの居酒屋に貼ってもらったりするなど、アナログな手法にも取り組んでいます。そこからの応募はまだありませんが、今回のコンサルティングのおかげで「できることは何でもやっていこう」と、採用に対して前向きな気持ちになることができました。