人材確保コンサルティング 活用事例

採用10名への挑戦

求人票は、「アピール票」なんだと意識が変わりました。

社会福祉法人いずみ

http://www.hm-izumi.org/
インタビューにご協力いただいた方
業務執行理事・事務局長 松本 恭子 様(写真左)
グループホーム管理者  梶沼 知徳 様(写真右)

令和6年2月発行「令和4年度 人材確保コンサルティング好事例集」より抜粋

コンサルティング概要

コンサルティングのポイント
  • ▪自法人の魅力の再発見
  • ▪魅力が伝わる求人票の作成
  • ▪採用活動範囲の拡大
Before

1年後のグループホーム開設に向け、多くの職員採用が必要になった。これまで大規模な採用活動をしたことがなかったため、どう進めようか悩んでいた。

After
  • ▪9名の職員を採用(パートタイム含む)※グループホーム開設3カ月前時点
  • ▪魅力の発見、求人情報の書き方、面接対策など総合的なコンサルティングを通して、自分たちの行いたい採用活動の軸ができた
  • ▪合同就職面接会など、採用活動の幅を広げたことが計画通りの採用に繋がった

ここまで大掛かりな採用を経験したことがなかった

コンサルティングを受けることになったきっかけを教えてください

松本様 当時、1年後に新しくグループホームを開設することが決まったタイミングでした。準備を進める中で、10名ほどの支援員を採用することになったんですね。一度にこれほど多くの採用をしたことがなかったので、どう進めようかと悩んでいました。そんなに予算もかけられないし、過去の経験から予算をかけただけ応募が増えるとも限らない、それもわかっていました。そんな時に、たまたまコンサルティングのリーフレットを見つけまして。これは、今回の採用の助けになるのではと、すぐに申し込みました。とても期待を膨らませていたのを覚えています。

コンサルティングはどのように進めたのでしょう?

松本様 当法人で働く魅力は何か、それをまずは見つけることから始めて、求人票に反映していきましょうということになりました。

梶沼様 いくつかワークシートを活用しながら、魅力探しを行いました。その過程で、現場の職員にアンケートを実施したのですが、想定以上の回答を得られまして。やりがいだとかチームワークの良さなど、たくさん書いてくれたんですね。私たちにとっても、客観的に法人の魅力を再認識する良い機会になりました。いくつかピックアップして、「職員の生の声」として求人票にも載せました。

求人票への向き合い方が変わった

求人票はどのように作成していったのでしょう?

梶沼様 法人としてのバックアップ体制や、どのような施設が完成するかなど、具体的に一語一句こだわって書きましょうと。さらに、できる限りたくさんの魅力を伝えましょうと、スペースいっぱいに、余すことなく情報を盛り込みました。私たちも、これまで求人票を作成した経験はありましたが、「ここまでするのか」と、驚きつつも感心しました。

松本様 これまでは、条件や仕事内容を端的に伝えるものが求人票だと思っていましたが、求人票は「アピール票」であることに気づかされました。やっぱり、ここまで丁寧に表現すると、文字から心が伝わるんだなと実感しました。

できることは全部やろうと実践してきた

面接方法などもアドバイスを受けたとのことですが

松本様 資料などをもとに、いろいろなアドバイスをいただきました。その中で認識を改めたのは、実は私たちも面接をされているんだということです。面接は、私たちが相手を知ることに重きを置きがちになりますが、そうではありません。こちらの都合だけで面接をしてしまうのは、ミスマッチの要因になり、お互いに良くないということなんですね。

求人票を出しての反応はいかがでしたか?

松本様 ハローワークだけでなく、有料求人媒体に出したり、SNSで発信したり、面接会に参加したりと、活動範囲を広げた先でコンサルタントからのアドバイスを実践し続けてきたんですね。その結果、少しずつ採用を重ねることができました。パートタイマーの方も含めると、現在、9名ほどの採用ができまして、あと少しといった状況です。

梶沼様 コンサルタントから無料でできる採用活動がたくさんあることを聞き、いろいろと紹介していただきました。できることは全部やろうと、実践してきたことが今回の結果に繋がっていると思います。

採用後の人材定着にも取り組まれたとか

松本様 そうですね、アドバイスをいただいた中で実践しているのは、定期的なフォロー面談です。今までもやっていましたが、必要になった時にのみ行っていました。今は定期面談ですから、何もなくてもやります(笑)。でも、何もないからこそ、ざっくばらんに話せるんですね。些細な悩みも聞けますし、逆に仕事での嬉しかったエピソードなども話してくれるなど、距離感が縮まる、とても良い機会になっています。

迷いがなくなり視界が開けてきた

今回のコンサルティングで何か意識は変わりましたか?

梶沼様 これまでも採用活動は行っていましたし、求人票も作成していたので、自分の中では結構やっている方だと思っていました。でも、今回のコンサルティングで、まだこんなにやれることがあったんだと気づかされました。求人票にしても内容の変化は一目瞭然でしたし、採用活動も、「まだこの手があったか」という感じです。まだできることがあるので、これからチャレンジしようと考えています。そういう意味では、とても前向きに考えられるようになったと思います。

松本様 コンサルティングの前までは、どの媒体を使えば採用できるのか、何が効果的なことなのかと、迷いながら採用活動をしていました。でも、今回いろいろと勉強させてもらい、手段も増え、何より「こういう採用活動がしたい」という軸ができたおかげで主体性が持てるようになりました。どちらかというと、これまでは求人媒体からのセールスを断りながらも、どうすればいいのかという自信がもてず、言わば気持ちが後ろ向きだったことで、迷いが生じていたのかもしれません。その迷いがなくなったことで、今は視界が開けてきたなと感じています。

※本事例内の数値や画像などの情報はすべて取材時点のものです

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