人材確保コンサルティング 活用事例
イメージしにくい仕事内容
この仕事の面白さを私自身が理解していませんでした。
株式会社エー・アイ・エス
令和4年2月発行「令和2年度 人材確保コンサルティング好事例集」より抜粋
コンサルティング概要
- ▪自社業務の分解・整理
- ▪わかりやすく興味を引く求人票作成
- ▪募集職種に合った採用ルートの開発
募集をかけても応募が少ない状況が続いていた。在籍している社員もベテランとなり、技術の継承や会社の活性化という意味でも若手の社員を採用したい。
- ▪若者正社員チャレンジ事業(※)に参加し、製造で20代の方を1名採用
- ▪検査スタッフで30代の方を1名採用
- ▪自社サイトに採用ページを追加し仕事の魅力を発信
- ※正社員としての実務経験が十分でない若手求職者を対象に、セミナーと企業内実習を組み合わせたプログラムを提供して、働く上での実践的な能力を身につけ正規雇用につなげる事業(公益財団法人東京しごと財団が東京都の出えんを受け実施しています)。
どうやって採用活動をすればよいか悩んでいた
コンサルティングを受ける前の採用状況を教えてください
石岡様当社には、設計、製造(板金加工)、検査と主に3つの職種があるのですが、当時20代で採用した若手は今は30代になっています。技術継承や事業の継続という意味でも、部下を付けて新たな人材を育てなきゃという思いで採用活動を始めたのですが、応募が少なく採用ができていない状況でした。そもそも、パン屋さんとかラーメン屋さんのように、どんな仕事で何を作っているのか、一般にはなかなかイメージできない業種ですよね。特に、当社はお客様からの要望に応じて様々なものを作っているので「これをメインにつくっています」ということも言えなくて。
ハローワークの担当者からも「板金加工で職種を絞って探される方はそれほど多くはいらっしゃらないかもしれませんね。」と言われ、どうやって採用活動をすればいいのか悩んでいました。
それで採用コンサルティングに依頼をされたということですね?
石岡様そうですね、東京都から送られてきたパンフレットの中に、コンサルティングに関する情報を目にして、それがきっかけだったと思います。
わかっているつもりでわかっていなかった現場の仕事
どのようにコンサルティングは進みましたか?
石岡様コンサルタントからも、仕事内容をもっとわかりやすく説明できないかと言われました。そこで、現場での仕事について改めて洗い出しをしましょう、とそこから始めました。
ただ、改めて説明を求められると「あれ?」と。現場の仕事はわかっているつもりだったのですが、きちんと理解していなかったんですね。考えてみれば、私自身のポジションは総務で、設計や検査の仕事に携わったことはありません。当然といえば当然です。
コンサルタントの提案で、一緒に現場へ出て社員たちにヒアリングをして回ることになりました。実際に聞いてみると、普段は寡黙な職人たちが事細かに説明してくれるんですね。コンサルタントも「すごい機械がありますね」とか「これ、絶対楽しいですよね」とか言ってくださって。それを聞いているうちに、私も「そうだよね、楽しいよね」と改めてこの仕事の、ものづくりの面白さを実感することができました。
そうして得た情報をもとに求人票を変えていったのですね?
石岡様求人票は、私が書いたものをコンサルタントと一緒にブラッシュアップしていく形で進めました。一番のポイントは、仕事内容をわかりやすく、興味を持ってもらえるような求人票にすることです。以前の求人票では、休日などの条件面があまり充実していないこともあり「誰でもいいですよ、歓迎しますよ」とアピールしていました。でも、コンサルタントと話をしたり、社員たちの話を聞いているうちに、みんな仕事にプライドを持っているし、誰にでもできる仕事じゃないよな、と考えが変わっていったんですね。この仕事に楽しさを見つけられる人に来て欲しい、そんな思いで求人票を作成しました。
若者正社員チャレンジ等で採用!
結果はどうでしたか?
石岡様人材要件を考えると合っていないんじゃないかということで「若者正社員チャレンジ事業」に参加しました。若手の求職者に対し、実習を通して応募をしてもらう東京都の事業なのですが、もともと応募者には必ず仕事体験をしてもらっていたこともあって、スムーズに体験者を受け入れることができました。現在、製造業で正社員として採用し、活躍していただいています。
また、ハローワークの他、職業能力開発センターにも求人を出して、全体で20名くらいの応募がありました。採用したのは検査の方1名(女性)です。子育てのため時短勤務をしていますが、柔軟に対応し活躍されています。製造や設計は、条件面が厳しいこともあってか応募は少なかったですね。コンサルタントからもそのことは指摘いただいていたので、その後社長と条件面を改善しました。
「プライドをもって働く社員たち」が私たちの魅力であり財産
コンサルティングを通して何か変化はありましたか?
石岡様一番は、会社や仕事の面白さ、楽しさをもっと伝えないともったいないなと思えたことです。現場の人って口下手というかシャイな人も多いのですが、コンサルタントが興味を持ってヒアリングしてくれたことで、こんなにたくさん喋るの?というくらい話してくれて(笑)。普段は寡黙なみんなが、こんなにもプライドを持って働いているとわかって、私にとっては大発見だったんです。こんなに面白い人たちがいて、面白いものを作っているんだったら、もっと発信していかないといけないなと考えるようになりました。何も知らずに求人票を書いていた、今まではなんだったんだろうと思っています。
(写真:多種多様な板金加工ができる工場)